大傑作でしたよ『レ・ミゼラブル』
日本では「ああ無情」の名で知られているレ・ミゼラブルです。
オープニングのLook Downから一気に引き込まれて、150分越えの映画は全くダレることも無く最後はボロボロ泣いておりました。
アンハサウェイのI Dreamed a Dreamは突き刺さって仕方がなかったし、
これが映画初出演?だという、ミュージカル出身サマンサバークスのOn My Ownの切なさと言ったらなかった。
ヒュージャックマンはウルヴァリンのイメージが強かったので、こんなに多芸な人だと知らなかったです。
むっちゃくちゃ上手かった。何もかも。
多分唯一過去を振り返らない人たち、宿屋のクソ夫婦のシークエンスがあるおかげで
シリアスな場面の振り幅が大きくなったのは間違いない。あの夫婦も最高。
コゼットとマリウスのカップルは応援したくなる雰囲気だった。
学生たちの若さとエネルギーはまぶしかった。
後半に流れ続ける民衆の歌はすごい迫力だった。
キャストに疑問を抱く事が全くなくて、歌と演技に入り込めたのも結構な驚きだった。
ストーリーで泣かされたのではなく、役者の皆様の迫力に涙腺鷲掴みにされたようです。
エンドロールが始まっても涙が止まらなかったのは年のせいではないと思う。素面だったし。
こんな経験は初めてでびっくりしてしまった。
陳腐な表現だが魂に訴えかけられたという、感覚としてはダークナイトを見たときに近い。
新年早々すごいものに出くわした。
家に帰ってからパンフを読んだり情報を漁ったりして、
役者の生歌を現場で収録する手法を取ったことを知った。
これは本当良かったなあ。
話すように歌うのか歌うように話すのか分からないけど、
ミュージカル特有の不自然さを全く感じなかったよ。
iTunesでサントラ買って文字通りヘビーローテーションさせています。
何をしていても思い出してしまう。
ああもう一度二度三度見たい。
これが2013年公開映画の基準となるのは、幸か不幸か。
ダークナイト・ライジングのキャットウーマンで俺の中ランキングが急上昇だったアンハサウェイは
今作によって不動の地位に上り詰めました。
女優で誰が好きって聞かれたらアンハサウェイ!って元気よく答える事にしましょう。
最高の映画です。レ・ミゼラブル。
万全に体調を整えて、水分補給を適切に、トイレは計画的に、
じっくりと心往くままお楽しみください。