『ぼくは猟師になった』を読む

ダークナイトライジングのDVD&ブルーレイを買ったのに見る暇がない!

そんなぼくは猟師じゃないですがぼくは猟師になったを読んだ。

平成20年に刊行された書籍が最近文庫化されて、
昨今の僕の中の狩猟系への関心がいいタイミングでマッチし購入。
並みいる積読本を追い抜いて一気に読了しました。もうほんとどうしようこの未読本たち。。。。買わなきゃカメラ買えるんじゃねえか。。。
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どこぞの山賊は空気銃、この著者はくくりわなが専門と、いわゆる散弾銃でバーンみたいな狩り本って意外と無いんですね。
著者である千松氏は現在38歳くらい。この本が出版された時は33歳で今の僕と同い年だ。
いつも思うけど人生色々ですなあ。

内容はといえば、猟師になりイノシシを狩って行く日々が淡々と描かれているわけですが、
まずはまえがきがイカしている。

また、狩猟をしていると言うと、エコっぽい人たちから、
「スローライフの究極ですね!」などと羨望のまなざしを向けられる事もあります。
でも、こういう人たちは、僕が我が家で、大型液晶テレビでお笑い番組を見ながら、
イノシシ肉をぶちこんだインスタントラーメンをがつがつほおばっているのを見ると幻滅してしまうようです。

エコっぽい笑

まえがきでエコっぽい読者を容赦なく振り落としつつ、
妙な自然観や生命観を押し付けられる事無く進む狩猟生活の描き方はすごく良い。
全編にわたって猟師生活に突き進んでいる感がある上、
山賊ダイアリーでは(今の所)あっさり描かれているイノシシら獲物との駆け引きが、
結構な情報量で掲載されているのでリアリティがすごいです。
さらに文庫本なのにカラー写真が使われていて、
例えばイノシシの痕跡や獣道なんかの写真が入る事で描写が理解しやすい。
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免許の維持や用具の調達、捌く方法など実生活に落とし込もうとすると
猟師になるっていうのは結構ハードルが高い。
でもこの本を読むと、普段の生活とはそう距離の無いところに『狩猟』があるんだと思わせてくれる。
というか富山みたいな雪国ではイノシシ猟は出来ないよねきっと。できるのかな。
熊にも殺られそうだ。

ともかく猟期の今、おすすめの本です。

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