山賊ダイアリー第二巻、銀の匙、夏から秋へ。

今、多分一番面白いマンガ「山賊ダイアリー」の二巻が出ました。

第一巻のご紹介はこちら。

レバーやらなんやらで生肉を喰らうことについて色々と議論があります。
また、広大なblog界隈には文字通り肉食な女子もいらっしゃいます。
イノシシの解体してきたよ。 | ちはるの森

山賊ダイアリーはそれはもう淡々と、山賊生活を描いたマンガでございまして、
地球を救ったり、自然を救ったり、敵ハンターと戦ったりしません。
なんか、鳥を撃って食う。そんなマンガです。でも面白い。
第二巻では表紙のとおり、イノシシとの戦いです。
帯の狩り暮らしとかね、うまいこと言ってんじゃねえよと突っ込みたい所ですが、
相変わらず撃っては食い撃ち逃しては食いの繰り返しで素晴らしいです。


紀伊国屋をぶらついていたら「銀の匙」を見つけました。
言わずと知れた「鋼の錬金術師」の著者による新作です。
どうも農業系のマンガでまたこれもおもろいらしいと聞いておりまして、大人買いしたのがこちらになります。


(我が家のエースハンターことキラーマシンさんに狩られそうなヤマタノオロチ氏)


山賊ダイアリーの魅力を伝えるのは難しい。
エッセイでええやんってなくらいマンガとしての動きは少ないし、
コマ割りも単調だし、文字も多い。
ただ、この味のある絵のおかげで生物を殺す描写がやわらかくなっている点は見逃せない。
ガチガチに書けば結構ハードなマンガに出来そうだけど、
この作者のキャラクターも相まって、ゆるい狩猟マンガになっている。


銀の匙についても少し語りたい。北海道の農業高校のお話でこれまたすんごい面白いです。
農業高校といいつつ酪農よりのお話が多いです。そのうち農業も出てくるんでしょうけど。
馬、牛、豚、鶏あたりと戯れ、命と向き合いつつエピソードが展開していきます。
学園ものらしくちゃんとした知識についても語られますので、
青春マンガがとして楽しむだけでなく、うんちくものとしても非常に面白いのです。
山賊ダイアリーと合わせて読むと、感性の山賊VS理論の匙って感じです。
山賊も理論はあるけど、奴は食欲に生きている。

銀の匙は獲物を自ら狩る事はないです今の所。育てて殺す。
山賊は育ったものを殺す。
命の獲り方に対するスタンスもぱっと見違って、なかなか興味深い対比です。
合わせて読みたい2作品。どちらもおすすめです。


一方、富山にも秋が来つつ有る。
陽は早く沈んでしまうし、朝晩の寒暖差はなかなか厳しい。
居心地良い秋は多分駆け足にすぎて、すぐに雪が降ってきそうですな。








夏雲も終わった。





弥陀ケ原。この前行って来た。今度記事書く。





山の岩肌なのかな。上部が岩岩した色。





一日山を見ていると、色がどんどん変わっていく。


陽の当たり方で緑の濃さがずいぶん変わる。


イモトが登っていた剣岳はもうギザギザ過ぎて遠くからでも怖い。
のこぎりにしか見えない。
こんなもんなんで登ろうと思ったんや、、、、





どうか、少しでも長い秋を。

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