残暑の空は富山のくせに青く高く、
雲はこんもりと白く、
見上げれば満月が青白く光り、
振り返れば稲妻が空を走り、
歩けばコオロギの鳴き声が響き、
空けるビールはさわやかに、
僕らの仕事は一向に終わりが見えないのに、
八月の夜は終わっていくわけです。
おおかみこどもの雨と雪を見て来たんだけどまあ泣けてしまった。
勝手ながら、映画の世界にシンクロする部分が割と多くて参った。
最初の、雨と雪が出てくる前のシークエンスで既に泣いていた。どうしたことだ。
なんだかそれは苦労していたころの思い出と重なって、
まあ今も苦労はしているがあの頃よりは明るい。
苦労したから泣けるのではなくて、その後にそこそこ楽しい生活があって、
まああの頃苦労して良かったよね的な、どこか戦友感があったのかもしれない。
最近は救いの無い或いは結論や解釈をこちらに投げる映画が多いけれど、
どうやらおおかみこどもの雨と雪はきちんと話をつけてくれたようで、
物語の中で、もっと他の選択肢を取れた気もするけれど、
その終わり方にぼろぼろ泣きながら良いぞ良いぞと思う僕でした。
映画の世界の二次元の登場人物の幸せを願うなんてお前馬鹿じゃないのと思われるかもしれないが、
続きの物語があるならば、どうか幸せにと思う映画だった。
でもそれはダークナイトも同じだから見境がないな。
今夜は本当に月が綺麗で、さっきから何度も見返しては、カメラを向けたり、ぼーっと眺めたりしている。
稲光を撮りたかったけど、どうもタイミングが合わない上もう殆ど収まってしまった。
月は、のんびりしていていいもんだ。